炭酸カルシウム(CaCO3) であり、その結晶構造はアラレ石に近い。ただしアラレ石が斜方晶系結晶であるのに対し、真珠層は95%が擬六方晶系を中心とした多角形または円形断面を持つ幅5?20ミクロン、厚さ0.3?1.5ミクロンの微結晶の集合体であり、微結晶の間はキチン質などの弾性生体高分子が接着剤の役割を果たしており、複合材料と見ることができる。また、タンパク質も2%ほど含まれており、コンキオリンやナクレインなどであることが知られている。様々な大きさの結晶と生態高分子との複合構造により、本来であれば脆い炭酸カルシウムの結晶であるにもかかわらず、真珠層はヤング率約70ギガパスカルという強靭な材料となっており、ひび割れもしにくい。この強靭さは大きさが統一した微結晶では得られない。構成元素としては、カルシウムの他にストロンチウム、ケイ素、マグネシウムが極微量含まれる。
真珠層は構造色、すなわち虹色のように徐々に変わる色をしている。これは、アラレ石の微結晶の厚さが光の波長に近いため、光の干渉が起こっているためである。
真珠層の元は、軟体動物の外套膜を構成する上皮細胞から分泌される。これが貝殻の内側に堆積して真珠層となる。真珠層の役割は、貝殻の内面を滑らかにすることで、軟体動物の柔らかい表皮と貝殻との間に隙間ができないようにし、寄生虫や異物が挟まることがないようにすることである。これは包嚢形成と呼ばれている。
工芸用などの目的で真珠層を利用する上で代表的な資源を挙げると、まずはウグイスガイ科の真珠貝類であり、アジアを中心とする温帯および熱帯の海に生息する。さらにイシガイ上科のイシガイ科、カワシンジュガイ科といった淡水産二枚貝類の一部は別名淡水真珠貝とも呼ばれており、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、アジアなどの川に住む。アワビはカリフォルニア、日本、アフリカ南部などの太平洋、インド洋に生息する。また、特に20世紀に貝ボタンの素材として広く利用されたヤコウガイも挙げなければならないだろう。
一方、アサリやホタテガイも異物が体内に入ると炭酸カルシウムで包んで球状にする性質を持つが、真珠層は持たず、できる球は真珠様物質にすぎない。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
家具などの装飾などにも使われます。素敵ですね。
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